狭く小さい影の中で
いつかの罪を纏いながら
赤い楽譜に私を描いて
一人で息を続けてる 今も
「どれも全て忘れてしまえば」
「嘘を重ね通し続ければ」
「破き捨てて白紙に戻せば」
「投げて捨てて消えてしまえば」
ごめんね できなかったの
自分に殺されてしまいそうで
居させて 許せなくても
生きていたと言いたかったんだ
切って重ねた汚い腕で
掴めるものは何も無くて
人の世界に夢を重ねて
どれ程罪を犯してく?
私は酷い事をした。
「どこまで逃げるつもりなの?」
ごめんね 欲しかったの
私が存在できるところが
貶して こんな姿を
無様に死に往く愚かな歌を
「そんな とても不幸ではなくて」
「そんな ものを知ってもいなくて」
「そんな 巧い事もできなくて」
「そんな 綺麗な訳でもないのに」
ごめんね 届かないよ
ごめんね それでも生きてる
熱帯夜 背筋が凍る
全てを潰す 黒い街
耳の奥 騒がしいけど
これは多分 昼の声
起きてる時の悪夢は全て
今はただの幻聴なんだ
お前を燃やすよ 火なんておこせる
眠りの中で 目覚めた悪夢
動けないように 閉じ込めたまま
声の端から 灰にしてやるわ
明日になれば 笑うから
無責任 欲から作って
遊び相手は飽きたから
夢の中に居た死人は全て
今はここで騒いでるだけ
お前を突き刺す 戻りはしないよ
愛を夢見て 腐った時間
動いたとしても 知れているから
二度と声など 聞けないように
お前を引き裂く 刃は持ってる
注いだ金で 買ってやったわ
動かないように 沈めてあげるの
息づかいまで 残したりしない
死に顔眺めて 笑いましょう
私の言葉が途切れてしまった
旋律は静かに眠ったままなの
真っ黒く混じった渦の中で
赤い目を見開き座ってるの
泣き叫ぼうとも
踏み殺そうとも
声すら出せずに
あがいて、あがいて、あがいて
手紙を書いたの
宛名もわからないまま
作り話の綴り
綺麗な封で包み
そっと闇の中に手紙を置いたなら
誰かが読んでくれるのかな
音楽を紡ぐの
客も見えぬ舞台で
並べただけの音を
それらしく歪ませて
声が枯れるまで叫び続けたら
誰かが気付いてくれるのかな
返事が届いて
いつかそれを見る時
繋がっているように
幸せでいるように
荒野の果てを目指して歩く
美しい花を見つけたい
どこまで行けば?
どう変わっていくの?
渇いた大地で
ひとりきり
仲間は殺した
優しさはいらない
そんなものは
嘘になるから
冷たい風に笑われながら
薄れた景色を探しに
青空仰いで
ひとりきり
広さは残酷
幻はいらない
そんなものは
嘘をつくから
静かな丘の一番上で
遠くに光るあの星たちを
触れることなど叶わないから
ただ眺めては数えていたの
幸せの記憶
僅かな残り香
甘いお菓子と
月の船
いい子だねって
愛されるように
強がって
歩いてきたけど
愛することも
知らないまま
重い荷物だけ
増えてしまったよ
昨日見ていた夢のお話
透き通る雨浴びていたんだ
雫がとても綺麗だから
ふと佇んで眺めていたの
私を撫でた
小さな優しさ
切れそうな糸と
光の欠片
美しい森に
泣く場所も無くて
なんとなく
立っていたけど
笑うことさえ
苦手になって
恋しい言葉は
何だったのかな
凍らせて 凍らせて
音を繋げたいなら
呼吸を痛覚を
融点で眠らせたまま
ガラスが降り注いでも
氷に言葉を隠して
耳だけを澄まして
廃墟の鐘の音を待つ
救われなくても
ただ進めばいい
白銀の雪の
地を這ってゆこう
凍らせて 凍らせて
夢に溶け込みたいなら
笑顔を懐旧を
融点で眠らせたまま
雑踏に飛び下りるけれど
氷に色を潜めて
かじかんだ指先で
無限の波形を描く
果てしない坂
もう意義も無い
突き刺さる寒さ
暖さえ諦めて
凍らせて 凍らせて
文字を歌いたいなら
弱音を希望を
融点で眠らせたまま
凍らせて 凍らせて
歌を繋げたいなら
夜明けを夕暮れを
融点で眠らせたまま
私がいなくなっても
声だけは残って
緩やかに響くでしょう
きっと、ここで
私がいなくなっても
忘れないでいてね
生きた意味になるように
ずっと、どうか
世界は私を置き去りに
次第に遠くへ流れて
ありがとうと
幸せだったよと
嘘の声で歌う
さようならと
会えてよかったと
嘘の声であなたに
もう少し遊んでいたいと
大人になれず わがまま言い張って
一人砂場に残っていたら
帰れなくなっていた
既に失った風景を
焦って 探して彷徨った
淋しいと泣いて うずくまっても
何にも変わることなどないんだよ
助けてと泣いて 縋りつくにも
みんな誰にも私は見えないから
目をどんなに伏せてみたって
道に落ちる窓辺の灯火が
どうしても気にかかって
後悔をかき立てるよ
素直に家路についてたなら
今でも寝る場所はあったのかな
苦しいと泣いて もがいていても
何処にも戻れることなどないんだよ
疲れたと泣いて 座り込んでも
みんな誰にも私なんて
明けない夜空に
色は無い
絶望に侵され
消える星
淋しいと泣いて うずくまっても
何にも変わったことなどなかったよ
助けてと泣いて 縋りつくにも
みんな誰にも私なんて
みんな誰にも私は見せられない
君が名前をくれたから
僕は眠りから目覚めた
君が語ってくれたから
僕は思いの色を知った
閉ざされた部屋
壁越しのピアノ
影に隠れて
君を待つ
受け取った記号を
歌でなぞった
君の代わりに
電波にのせた
君がなでるならば
僕は明日も
ここに居られる
ような気がした
君が衣装をくれたから
僕は街中へ出かけた
君が憧れを抱くから
僕は探したいと思った
眠る部屋
天窓の星
まどろみながら
君を待つ
消えかけた気持ちを
歌で教えた
君の代わりに
今日を留めた
君が泣くならば
僕はそばで
寄り添いたいと
そっと願った
何度季節を数えただろう
君は独りで泣かなくなって
錆びた僕がいなくなっても
きっと笑えるはずだから
続かない記憶を
歌で残した
君の代わりに
時を掬った
何もかも消えても
何度も刻み
歌はずっと
覚えてるから
歌がずっと
覚えてるから
黒い爪
黒い羽
隠せない
見苦しい
盗み取った
白い服
馬鹿みたい
似合わない
この腕で
抱きしめた
貴方は
朽ちていく
独りの淋しさ
埋めるためだけに
禁断の向こう側
生まれた娘が私です
母親は
今になり
背徳の
許し請う
生んだ理由
聞いてない
どうでも良い
殺してよ
生きてても
私たち
誰一人
救われない
作詞:ちゅか
吸い込まれる、と思った
濡れた焦げ茶色
宿したひかりは危うくゆれて
私を惑わせる
どこから迷い込んだのだろう
辿れないさよならの末路
いつしか溺れていたのは
罠だった、かもしれない
私の目を見て教えてほしい
そこに意味は?心はあった?
あなたの目を見てわかればいいのに
ここに意味は?心はあった?
逃げられない、と悟った
蕾は色づき
孕んだ嘘はやわらかくとけて
私を蝕む
あなたに言えないことばかり
積み重ねては崩して
動けなくなるくらいなら
羽をもいでおけばよかった
このぬかるんだ部屋で
過ごした時間を
はかりにかけてみたら
浮かんで消えた
私の目を見て教えてほしい
そこに意味は?心はあった?
あなたの目を見てわかればいいのに
ここに意味は?心はあった?
愛は、あった?
君に傷をつけてゆくから
呪い殺すことにしたんだ
君を泣かす言葉封じて
土を枯らし家を燃やした
君を守る為に なんて
僕を守る為の理由
僕はそう 汚いよ
傷つかないよういつでも怯えて
鏡には映ってる
真っ赤な両手はそれでも君へと
罪が僕を許さないから
声を海に埋めてきたのに
君は潜り音を集めて
糸が縺れうまくいかない
僕はそう 不器用で
綺麗なものほど逃してしまって
散らかった箱の中
ピントの銀など届きやしないけど
僕はそう わかっていても
夜空の紫集めた花束
君にだけ捧げよう
抱えられるだけ誓ってみせるよ
私を叱って
まともな善意で
思い出させて
怒りの在り処を
凍えるよな正論の暴言が欲しい
氷全て溶け出せば歩けないよ
家を潰しても
埋もれたくない
愛されなくても
自由が良い
覚えているよと
約束したら
罪を抱えて
逃げ出すから
私を縛って
優しい理由で
どうか見つけて
生き往く意味として
少しだけで構わないその熱が欲しい
指先だけ動かせる暖を分けて
救われなくても
満たされたい
馬鹿にされても
奏でていたい
夢を見させて
荒野の空に
声を掲げて
笑いたいから